BTCは俄かに大幅続落 実需筋の売りが入ったか?
2日のビットコイン(BTC)対円は俄かに大幅続落となり、10日ぶりに1000万円を終値で割り込んだ。東京時間のこの日の相場は大きな売りが入ったことで、ロングの投げを伴って下値を模索する展開となり、1060万円周辺から1010万円近辺まで急落した。その後も相場は上値の重い展開が続き、テスラの納入台数低下を受けた米株の下落や、米政府がシルクロードから押収した約3000億円のビットコインの内、200億円分がコインベースに送金されたことが嫌気され、BTC円は米時間序盤にかけて1000万円を割り込み983.5万円まで下落した。ただ、その後は安寄りした米株が上昇したことでBTC円も底堅い推移となり、終値では998.2万円まで戻した。
昨日の取引開始時点で、BTC先物の資金調達率(fr)は大分下がったと見ていたが、読みが甘かった。東京時間の下落に関しては、出来高の増加から鑑みて大口の売りが入った可能性が指摘され、半減期まえにマイナーが資金確保に動いた格好か。一方、BTCドルは一昨日に相場のサポートとなったテクニカル指標の維持に失敗したが、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物は2週間前の窓埋めを達成。frも一層の低下が確認され、本日は流石に押し目買いが入るか。ただ、このところ米経済指標が景気の堅調さを示す中、本日は3月のADP雇用レポートと米サービス業PMIの発表も控えており、結果次第ではBTC相場の上値は圧迫されよう。