BTCロングの投げで相場反落 fr低下で底堅さも
4月1日のビットコイン(BTC)対円は反落し、前日の上げ幅を解消した。この日の相場は1079.9万円から小甘い展開で始まると、取引材料に乏しい中、東京時間終盤には週末に蓄積されたロングポジションの大半が清算され、相場は1050万円近傍まで急落。その後は1060万円周辺での揉み合いが続いたが、全米供給管理協会(ISM)が発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.3と上振れ、1年半ぶりに景気拡大と縮小の閾値となる50を超えたことで、米債利回りが急反発し、BTCは1039万円までさらに下落した。一方、これによりロングポジションが捌けると、相場は反発し米時間序盤の下げ幅を解消し、1060万円周辺まで戻した。
BTC先物市場の資金調達率(fr)から鑑みて、週末の相場は「買われ過ぎ」となっていた格好か。ただ、昨日の相場下落でfrはかなり落ち着き、中期的には中立と言える水準まで低下した。テクニカル的にも、BTCドルは日足の一目均衡表転換線やボリンジャーバンドのセンターラインでサポートを確認して反発しており、本日は底堅い展開が想定される。また、昨日は米製造業PMIの上振れが相場の重石となったが、本日は2月のJOLTs求人件数の発表を控えており、市場予想通り求人件数の3カ月連続低下が確認されれば、BTCは昨日の下げ幅を奪回する余地もあるだろう。明日にはビットコインキャッシュの半減期も控えており、BCH相場の反発にも期待できるか。