BTCは目標に届かず反落 逆三尊の形成も視野に
21日のビットコイン(BTC)対円は反落し、終値は1000万円の維持に失敗した。前日は923.8万円から1030万円まで大幅反発したBTC円だったが、この日はドル建て68,000ドル水準(≒1031万円)で上げ渋っていると、戻り売りが入り1000万円近辺まで反落した。その後は節目で反発するも上値は重く、米時間には米新規失業保険申請件数が強めに出たことや、CBの景気先行指数が2年ぶりに上昇したことで、米債利回りが上昇しBTC円はやや軟化。さらに、この日はイーサリアムL2のブラスト上のブロックチェーンゲームで、トークンが不正に発行されるハッキングが起こったことも嫌気され、相場は1000万円を割り込み、65,000ドル水準(≒985.5万円)近辺まで押した。
本日のBTC相場は底堅い推移で、昨日の下げ幅を縮小する展開が想定される。やはりFOMC後の勢いが続かなかったBTC相場は、レジスタンスとして指摘した69,000ドル水準(≒1045万円)にタッチせずに反落した。ただ、足元では20日米時間に相場のレジスタンスとなった65,000ドル近辺がサポートに転じ、チャート上では逆三尊の最後の押し目を形成し始めており、同水準では押し目買いが入りやすいと指摘される。ETFのフローは昨日も-2.6億ドルの純流出となったが、市場に耐性が付き始めたためか影響は軽微だった。他方、昨日はスイス国立銀行が主要国中銀では初めて利下げを決定。昨日にはFRBが金利据え置きを決定したばかりだが、他の主要国中銀も近いうちに緩和に舵を切る足掛かりとして多少の期待感も芽生えるか。