BTCは800万円タッチも反落 今日こそ上値を試すか
20日のビットコイン(BTC)対円は上下に振れるも、終値ベースではほぼ変わらずだった。東京時間のこの日の相場は、やや弱含んで始まるも、売り一巡後に775万円近辺で反発。しかし、その後は材料難で、780万円周辺で揉み合いに終始した。一方、欧州時間にはいると、欧州圏債券利回りの低下に連れて米債利回りが低下。そこにドル安も重なってBTCは徐々に復調すると、800万円にワンタッチした。ただ、これにより相場は年初来高値を更新すると、その後は急反落を演じ、米株の下落に連れて765万円まで下げ足を速めた。その後、米株が下げ止まると、BTCは反発し下げ幅を縮小。この間、来月に大型アップデートを控えるイーサ(ETH)が2022年4月ぶりに終値で3,000ドルを回復し、BTCも連れ高で米国市場の引けにかけてこの日の始値を回復した。
相場は昨日も結局方向感を示すことに失敗したが、ヴァンエックの現物ビットコインETFの出来高が全営業日の約14倍に伸びたことや、今年の米選挙で、暗号資産(仮想通貨)反対派のエリザベス・ウォーレン上院議員(民)の対抗馬に、仮想通貨推進派で弁護士のジョン・ディートン氏が名乗りをあげたことなど、好材料が散見される。加えて、本日は米国市場の引け後にエヌビディアの決算を控えており、直近2営業日で軟化した米市場のリスク選好度も改善する公算がある。昨日のBTCは相場が上下に振れたことで、先物市場ではロングとショートの双方でレバレッジの掛かったポジションが引き剥がされており、相場が動きやすくなっていると指摘され、本日のBTCは上値を試す展開が想定される。