二段安を演じたビットコイン 三段目もあるか?

11日のビットコイン(BTC)対円は下値を模索する展開となり、一時は先週の上げ幅を解消した。テクニカル的な過熱感に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、東京時間のこの日の相場は利食い売りによりロングの投げが発生し、635万円から608万円まで急落を演じた。その後は自律反発の様相でやや戻すも、620万円を回復すると戻り売りが入り、海外時間は概ね下げ一色となった。昨日はエリザベス・ウォーレン米上院議員が主導するデジタル資産AML法案に追加で5名の議員が署名したことも材料視された。ただ、相場がドル建てで節目の40,000ドル水準(≒583.2万円)に肉薄すると、押し目買いが入り、終値にかけて相場は600万円を回復した。


週明けから急落を演じたBTCだが、シカゴマーカンタイル取引所(CME)の12月限BTC先物は依然として39,500〜40,500ドルの窓埋めに達しておらず、相場のもう一段の下落には要警戒だ。足元のBTCには押し目買いが入っているが、先日も指摘のように今週はFOMCを通過するまでは警戒感から流れが変わりにくいと見ており、チャートの節目の水準では戻り売りが入りやすいと指摘される。目先のターゲットとしては、節目42,000ドル(≒612.4万円)、一目均衡表の転換線が位置する42,300ドル(≒616.7万円)、昨日戻り売りが入った620万円周辺が挙げられる。尤も、FOMCを控えて昨日の米市場では株価も国債利回りも小動きとなっている他、BTCも窓埋めを完了させれば下げ一服感が出ると指摘され、引き続きBTCは40,000ドル(≒583.2万円)周辺では底堅さを発揮すると見ている。


