BTC小幅下落もドミナンスは回復 FOMC議事要旨に注目
週明け20日のビットコイン(BTC)対円は小幅反落した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクル終盤が意識される中、昨日はドル円相場の下落がBTC円の上値圧迫材料となり、相場は東京時間から欧州時間にかけて561万円から552万円近辺まで下落した。米時間序盤のBTC円は一時550万円を割り込むも、オープンAIのサム・アルトマン元CEOを迎え入れると発表したマイクロソフトがナスダックの上昇を牽引し、BTCも連れ高となった他、カンファレンスボード(CB)の景気先行指数の下振れを受けて米債利回りが低下したことも相場の味方となった。しかし、米債利回りの低下がドル円相場の重石となったことで、BTC円の上げ幅はドル建て相場と比較して限定された。
本日のBTCはドル建てで節目の38,000ドル(≒562.7万円)を試す展開が視野に入る。アルトコインが比較的強く押す中、BTCは底堅く、ドミナンスは回復傾向にあり、足元ではアルトからBTCへの資金循環が相場の支えとなっていると指摘される。明日午前4時には11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が発表される予定となっており、12月の政策決定は「データ次第」という従来のスタンスが示されると推測される。昨今では労働市場の逼迫緩和とインフレ鈍化傾向が示されており、昨日のCBの景気先行指数の下振れも市場の利上げ終了観測や早期利下げ期待を正当化する内容と言え、11月のFOMC議事要旨はBTC相場にとってプラスとなるか。相場が38,000ドルの上抜けに成功すれば、心理的節目の40,000ドル(≒592.3万円)が上値目途となるだろう。
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bitbank Report 2023/11/21:BTC小幅下落もドミナンスは回復 FOMC議事要旨に注目