米CPI下振れもBTC続落 RSIのダイバージェンスは解消
14日のビットコイン(BTC)対円は続落し、先週の上げ幅を大半を掻き消した。前日の下落の反動により、東京時間のこの日の相場は550万円からジリ高基調に終始するも、欧州時間に入ると戻り売りが入り、550万円台で揉み合う展開となった。その後発表された10月の米消費者物価指数(CPI)は、ヘッドラインとコア指数の双方が市場予想を下回る結果となり(3.3%→3.2%、4.1%→4.0%)、BTCは反発し、ドル建てでは短期でダブルボトムを形成したが、ネックラインに差し掛かると再び戻り売りが入り下げ足を速めた。米市場終盤にかけてのBTCは、ドル建てでは一時35,000ドル水準(≒527万円)を割り込んだ後に押し目買いが入り、円建てでは530万円を維持した。
米CPIはポジティブサプライズとなったが、相対力指数(RSI)が70%を超えダイバージェンスも発生する中で、相場が高値で失速したことによる警戒感が優った格好か。想定より早くBTC相場が調整したが、これによりRSIのダイバージェンスは解消されており、売り一巡後の反発が期待される。昨日はアルトも幅広く売られたが、ソラナ(SOL)やポリゴン(MATIC)、アバランチ(AVAX)などの一部主要銘柄は復調している。本日は10月の米小売売上高の発表を控えており、市場では9月の+0.7%から-0.3%と大幅な減速が予想されている。昨日のBTCは高値警戒感からCPI発表後に上値トライに失敗したが、テクニカル的な過熱感が解消されたことで、指標や米債利回りの低下に対する感応度も回復していると見ている。
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bitbank Report 2023/11/15:米CPI下振れもBTC続落 RSIのダイバージェンスは解消