第二次FTXショック到来? BTCは節目をなんとか死守
11日のビットコイン(BTC)対円は直近安値371.3万円を割り込み、およそ3カ月ぶり安値に下落した。東京時間のBTC円は、日銀のマイナス金利脱却観測を受けたドル円相場の急落により、380万円を割り込んで始まった。その後は378万円周辺での揉み合いに終始していたが、海外時間には、米裁判所から資産売却許可を待つFTXの資産内訳にBTCやETH、XRP、APT等も含まれることが提出書類から明らかとなり、BTCは370万円近傍まで一段安を演じた。その後の相場は、ドル建てで25,000ドル水準となる366.8万円を一時的に僅かに割る場面もあったが、節目周辺では押し目買いが入り、終値では同水準を死守している。
BTC相場は節目25,000ドル周辺をサポートとして、本日は底堅い展開となろう。FTXによる資産売却の思惑を受けて前日に大幅安となったソラナ(SOL)は昨日、下げ足を緩めており、市場の材料消化も幾分進んだか。ドル建てでは、6月安値24,839ドル(≒364.1万円)もサポートとして意識され、足元の水準からもう一段と下落するには相応な弱材料が必要だろう。いずれにせよ、明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、目先は様子見ムードが広がると指摘され、BTCは方向感に欠ける展開が想定される。ただ、BTCは米CPIの発表を待たずして下値目途と指摘した25,000ドルにタッチしており、週央以降には相場が同水準を下抜ける可能性も視野に入ってきたと言えよう。