米CPI控えBTCは鈍い値動き ドル安円高がBTC対円の重石に
11日のビットコイン(BTC)対円は、ドル安円高が相場の重石となり小幅に反落した。本日午後9時半に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化が期待されるなか、昨日は東京時間から欧州序盤にかけて米債利回りが低下し金(ゴールド)相場が上昇。これを受けて、BTCも対ドルではジリ高に転じたものの、外国為替市場でドル安円高が進行したことで、円建て相場の上値は圧迫され、430万円台前半で揉み合いの末、一時は430万円を割った。米時間に入ると、米株の上昇に連れて反発するも、30,800ドル水準となる434万円で売りが入り失速。その後、BTC相場は430万円周辺での揉み合いに終始した。


本日の注目は、無論、6月の米CPIとなろう。5月のコアCPIは前年同月比で4月から僅か0.1%ポイントの低下に止まったが、6月は0.3%ポイント低下と鈍化ペースがやや速まることが市場では予想されている。米クリーブランド地区連銀メスター総裁は10日、「コアインフレの低下に進捗が確認されない」とも発言しており、6月のコアCPI低下はBTC相場にとって追い風となろう。ただ、市場予想通りにCPIが減速すれば、ドル売りの流れも一層強まることが想定され、円建てBTC相場は上昇余地を制限されるか。BTCは、足元、ドル建てで30,000ドル台中盤での推移となっており、米CPIを通過して31,000ドル(≒342.4万円)を終値で回復できるかが目先のチャート上の焦点となろう。



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bitbank Report 2023/07/12:米CPI控えBTCは鈍い値動き ドル安円高がBTC対円の重石に







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