底堅くも上値の重いBTC またもや3.1万ドルで反落
10日のビットコイン(BTC)対円は上に往って来いを演じ、終値ベースでは7日ぶりに小幅に反発した。東京時間のこの日の相場は、ドル建てで節目となる30,000ドル水準(≒428万円)をサポートに揉み合いに終始。欧州時間に入るとBTC対ドルは30,000ドルからジリ高に転じたが、ドル円相場の下落を受けて円建てBTC相場の上値は抑えられた。その後、米証券取引委員会(SEC)元委員長のジェイ・クレイトン氏がCNBCとのインタビューで、「現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認を拒むのは難しい」と発言した他、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示すと、相場は31,000ドル(≒439万円)周辺まで急伸。しかし、節目の水準ですかさず売りが入り、相場は瞬く間に上げ幅を解消した。


再び節目の31,000ドルで上値を重くしたBTCだが、25日線やボリンジャーバンドの-2σなどが密集する30,000ドル周辺が強力なサポートとして機能している。米金融政策を巡っては昨日、米クリーブランド地区連銀のメスター総裁から「あと少しの引き締めが必要」との発言もあったが、利上げサイクルが終盤に差し掛かっている印象も受け取れ、市場では11月の利上げ観測が後退している。12日発表の6月米消費者物価指数(CPI)を控え、米債市場ではポジション調整の買いも観測され(金利は低下)、BTC相場の下支えとなろう。ただ、米国の重要指標の発表を控えている他、本日は利上げのフロントローディング(前倒し)を支持してきた米セントルイス地区連銀ブラード総裁の発言も控えており、BTC相場の上値は引き続き限定されるか。










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