BTCは上に往って来い 期待裏切る値動きで3万ドル割り込む
6日のビットコイン(BTC)対円は、一時は年初来高値(453.7万円)に肉薄する勢いで上昇するも、その後上げ幅を掻き消し3日続落した。東京時間のこの日の相場は440万円周辺で揉み合う展開で始まったが、終盤にかけてはビットコインキャッシュ(BCH)相場の上昇に連れて反発すると、欧州時間の序盤には、ショートの清算を伴って直近二日間の下げ幅をほぼ奪回した。一方、この日は米雇用関連指標の発表を控えBTCは年初来高値付近で伸び悩むと、すかさず売りが入り反落。その後も、5月のADP雇用レポートで民間部門雇用者の増加数が市場予想を倍以上上回った他、サービス業購買担当者景気指数(PMI)の上振れを受け、相場は一時30,000ドル水準(≒436.9万円)をも割り込んだ。


安寄りした米株が買い戻され、米時間のBTC相場は30,000ドルを回復していたが、今朝方には複数のバイナンス役員が辞任したとの報道を受けて、相場は下値を模索する展開に転じ、およそ2週間ぶりに終値で30,000ドルを割り込んだ。ADP雇用レポートは今夜の米雇用統計(21:30)に懸念を残す結果となり、米10年債利回りは4%台に乗せ3月の下げ幅を奪回。FF金利先物市場では、7月に加えて11月にも利上げが決定される可能性が織り込まれ始め、BTC相場にとっては一層厳しい市況となっている。こうしたマクロ環境の逆風に加え、相場が心理的節目を終値で割り込んだことで、本日のBTCも上値の重い展開となるか。相場が6月30日の安値(430.2万円)の維持に失敗すれば下値を模索する展開も視野に入り、ダウンサイドリスクには警戒しておきたい。



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bitbank Report 2023/07/07:BTCは上に往って来い 期待裏切る値動きで3万ドル割り込む







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