方向感に欠けるビットコイン 3万ドルは維持できると思う理由
26日のビットコイン(BTC)対円は430万円台で小幅に下落し、週末から三日続落となった。伝統的金融機関(TradFi)の参入が相次ぎ、先週は上値を追う展開を演じたBTC相場だったが、金曜日にドル建てで年初来高値を更新すると失速し、週明けは小緩む展開で節目の30,000ドル(≒430.2万円)割れを試す展開で始まった。一方、相場は心理的節目で買い支えられると、先週、米EDX Marketsに上場され、来年1月頃には半減期を控えるビットコイン・キャッシュ(BCH)が上伸し、BTCも連れ高で439万円を回復。その後は米株市場の軟化に連れて再び30,000ドル水準下抜けを試したが、節目の水準ではしっかりと買い支えられた。


本日のBTC相場も30,000ドル周辺で底堅い展開が続くか。「TradFi参入相場」が一服し、特段の強材料も視界に入らない状況ではあるが、米債市場は先の米連邦公開市場委員会(FOMC)で示された年内残り2回の利上げの可能性を見極めようと、様子見ムードがうかがえる。こうしたなか、米株市場は調整基調が続いているが、週末のロシアでの地政学的リスクの高まりを受けて、BTCとの相関が強まっている金(ゴールド)相場は底堅く推移。BTCにとってはっきりと方向感を示し難い状況と言えるが、底堅い推移が続きそうだ。マイナーの売り圧力は引き続き警戒され、戻り31,000ドル(≒444.6万円)相応に手強いレジスタンスになりそうだが、30,000ドルは相場のサポートとして機能すると見ている。



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bitbank Report 2023/06/27:方向感に欠けるビットコイン 3万ドルは維持できると思う理由







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