揉み合いに転じたビットコイン 次の上昇に向けて踊り場形成か
22日のビットコイン(BTC)対円は、420万円台で小幅に続伸した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の暗号資産(仮想通貨)のアセットクラスとしての持続力を認める発言などを切っ掛けに、BTC対円は前日に年初来高値(411万円)を更新。この日はEDX Marketsに上場した主要アルトコイン相場の上昇に牽引され、東京時間に430万円に乗せたが、その後アルトコインの買いは続かず、相場は失速すると、イングランド銀行(BoE)の50bp利上げや、パウエル議長の議会証言が相場の重石となり、米市場序盤にはマイナス圏に沈んだ。一方、ドル安円高の進行がBTC対円の支援となった他、この日は今週軟調地合が続いた米テック株に押し目買いが入り、プラス圏を回復して終値を付けた。


昨日は米国債利回りが上昇した一方、米株が反発したことでBTCは綱引き状態となった格好だ。ただ、昨日のパウエル議長の議会証言は想定通り、目新しい材料はなかった一方、米新規失業保険申請件数は市場予想を若干上回り、1年半ぶりの高水準を維持した。FRBメンバーの多くは追加利上げを支持しているが、積極姿勢よりも各会合毎にデータを精査する慎重姿勢にシフトしており、経済の綻びが浮上し続ければ金利見通しにも影響してくると言える。BTC対円は上げ渋る展開となりながらも、ドル建てで節目の30,000ドル(≒428.7万円)周辺で底堅い推移を維持しており、上昇トレンドの腰が折れた印象はまだない。テクニカル的な過熱感を考慮すれば、短期的に踊り場を形成する展開も想定されるが、依然として上昇トレンドが続くと見ている。



PDFリンク
bitbank Report 2023/06/23:揉み合いに転じたビットコイン 次の上昇に向けて踊り場形成か







%2520(1).jpg&w=3840&q=70)

.jpg&w=3840&q=70)
