動き出したウォール街のビッグプレイヤー BTCは俄かにチャネルブレイク
20日のビットコイン(BTC)対円は続伸し、心理的節目の400万円にワンタッチした。米大手運用会社ブラックロックのBTC上場投資信託(ETF)承認への期待感や、フィデリティも同様のETF申請の準備をしているとの噂で、BTCは週明けから確りとした推移となった。これによりBTCはドル建てで下降チャネル上限近辺まで戻すと、昨日の東京時間には失速しジリ安に転じたが、シタデル、フィデリティ、チャールズ・シュワブなどの名だたるウォール街金融機関が後援する暗号資産(仮想通貨)取引所のEDX Marketsが、BTC、ETH、LTC、BCHの取引サービスを開始したと報じられると、BTC相場は上値を追う展開を演じ、チャネル上限のブレイクに成功。終値は円建て、ドル建て共におよそ3週間ぶりの水準となった。


米証券取引委員会(SEC)による仮想通貨業界の規制取り締まりが強化されるなか、ブラックロックを筆頭にウォール街のビッグプレイヤーが粛々と参入を加速させていることは心強い。マイナーの動向や、昨日発表された5月の米住宅着工件数の予想以上の増加は気掛かりだが、昨日のBTC相場のチャネルブレイクには出来高の増加も伴っており、テクニカル的には下降トレンド終了と言える。他方、本日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院での証言を控えており、政策金利の先行きに関して手掛かりが出る可能性が高い。市場は年内残り1回の利上げを見込んでいるが、こうした楽観が正当化されるか注目だ。



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bitbank Report 2023/06/21:動き出したウォール街のビッグプレイヤー BTCは俄かにチャネルブレイク







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