BTCは保ち合い下放れ FOMCは利上げ見送るも従来よりタカ派に傾斜か
14日のビットコイン(BTC)対円は、360万円台での保ち合いから下放れとなり、今月の相場のサポートとなっていたドル建てで2月高値の25,338ドル水準(≒354.9万円)を終値で割り込んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、昨日は東京時間から手控えムードが広がり、BTCは364万円周辺での揉み合いが続いた。FOMCでは、昨年3月からの利上げサイクルにおいて初めて利上げ見送りが決定された一方、経済見通しでは年内残り2回の追加利上げの可能性が示唆され、米国債利回りの上昇がBTC相場の重石となった。その後、相場は急落を演じ360万円を割り込み、終値は3ヶ月ぶりの安値となった。


市場は年内利下げ開始を見込んでいたが、経済見通しの年末時点の政策金利予想が5.1%から5.6%と2段階も引き上げられ、参加者らが以前より一層タカ派に傾斜した印象を受けた。ただ、パウエル米連邦準備制度(FRB)議長は7月FOMCについては「ライブになる」と、次回会合の方針は白紙に近いことを示しており、BTCは引き続き米経済指標次第では挽回の余地があると言えよう。他方、BTCは上述の通り保ち合い下放れにより直近のサポートを割り込んでおり、目先では軟調地合いが続くか。足元のBTC相場は節目25,000ドル水準(≒350万円)を回復しているが、本日は同水準の下抜けを試す展開が想定され、下降チャネル下限や200日線が密集する23,730ドル〜24,000ドル(≒332万円〜336万円)エリアは下値目途として視野に入れておきたい。



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bitbank Report 2023/06/15:BTCは保ち合い下放れ FOMCは利上げ見送るも従来よりタカ派に傾斜か







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