利上げ懸念燻りBTC反落 バイナンスUSは取り扱いペア大量廃止
7日のビットコイン対円は反落し、前日の上げ幅を縮小した。米証券取引委員会(SEC)によるバイナンスとコインベースへの訴訟で市場が混乱に陥るなか、6日のBTCは前日の下げ幅を奪回していたが、週末に相場のレジスタンスとなった27,400ドル(≒383.4万円)近辺で上値を抑えられると下げに転じた。さらに、昨日はカナダ中銀の利上げを受けて、来週14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ懸念が燻り米国債利回りが上昇。これが米時間のBTC相場の重石となった他、バイナンスUSが90を超える暗号資産(仮想通貨)ペアの取り扱い廃止を発表し、アルトコイン主導で主要銘柄は全面安となった。


6日の相場反発でテクニカル的なセンチメントが改善に向かったが、昨日の下落でBTC対ドルは再び一目均衡表の三役逆転を示現。オプションのスキュー指数も急反発し、相場がはっきりとした方向感を示せないなかで一日毎にセンチメントが二転三転している。一方、SECとの正面対決を決意したバイナンスとコインベースを巡る先行きは不透明感が強く、材料を消化し切るにはもう少し時間がかかりそうだ。加えて、予て指摘の通り、来週発表される5月の米消費者物価指数(CPI)とFOMCの結果までは身動きの取りにくい状況が続くと言え、本日のBTC相場も上値の重い展開が続くか。



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bitbank Report 2023/06/08:利上げ懸念燻りBTC反落 バイナンスUSは取り扱いペア大量廃止







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