BTCは「バイナンス・ショック」を全値戻し このまま続伸できるか?
6日のビットコイン(BTC)対円は大幅反発し、前日の下げ幅をほぼ完全に掻き消した。米証券取引委員会(SEC)によるバイナンスと同社CEOのCZ提訴の報道を受け、前日のBTC相場は375万円から急落を演じたが、ドル建てで2月高値の25,358ドル(≒353.9万円)付近で下げ止まると、昨日の東京時間は360万円周辺で揉み合いに終始した。米時間に入ると、SECが米コインベースを証券取引法違反で提訴したと報じられ、BTCは一時下値を試したが、相場は2月高値で買い戻され反発すると、残りの米時間は上昇一色となり27,000ドル(≒376.9万円)を回復した。


ビットコインの市場占有率(ドミナンス)は昨日、およそ1週間ぶりの水準まで急反発しており、SECから唯一「コモディティ(商品)」のお墨付きを得ているBTCに一部資金が流入している可能性が指摘される。昨日の始値時点ではテクニカル的に下値リスクが意識されたBTCだが、現状では一目均衡表の遅行線が相場実態を上抜け、ボリンジャーバンドでは相場がセンターラインを回復し、全面的な悲観ムードは後退したと言える。また、BTCのオプション市場ではスキュー指数が急落しており、市場が相場上昇を急速に織り込んでいる様子もうかがえる。一方、目先では27,500ドル(≒382.9万円)周辺のレジスタンスをブレイクできるかが焦点と見ているが、金融市場は来週13日の5月の米消費者物価指数(CPI)や14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなっており、BTC単独で上値追いが続くかにはあまり自信がない。



PDFリンク
bitbank Report 2023/06/07:BTCは「バイナンス・ショック」を全値戻し このまま続伸できるか?







%2520(1).jpg&w=3840&q=70)

.jpg&w=3840&q=70)
