ビットコインは小幅に続落 債務上限法案採決までの材料にも注意
30日のビットコイン(BTC)対円は底堅く推移するも小幅に下落し、終値での28,000ドル水準(≒391.3万円)の回復に失敗した。前日にダブルボトムのネックライン(27,678ドル≒386.8万円万円)周辺で下げ止まったBTCは、この日の東京時間にはジリ高で前日の下げ幅を縮小。欧州時間に入ると、連休明けの米国債市場で国債利回りが低下しBTC相場を押し上げ、一時は28,000ドル水準を回復した。一方、3月の米住宅価格指数の上振れや、下院での債務上限引き上げの法案採決への警戒感が米株市場の重石となり、米時間のBTC相場は反落。ただ、エヌビディアなど一部IT株が買われ株式市場はまちまちとなったこともあり、BTC相場は380万円台中盤で下げ渋った。


日本時間の明日朝方にはいよいよ米下院での債務上限法案の採決が行われる予定となっている。下院での法案通過はそれほど高いハードルではないと見ているが、採決までに本日は複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言や、4月のJOLTs求人件数の発表に地区連銀経済報告(ベージュブック)が待ち構えており、米国債利回りの動きには注意したい。また、BTCは引き続き上述のネックラインが意識される展開となっており、債務上限法案の採決まで相場が緩む展開が視野に入る。



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bitbank Report 2023/05/31:ビットコインは小幅に続落 債務上限法案採決までの材料にも注意







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