BTC反落で高値圏からの下抜け試す 米指標上振れには要注意
24日のビットコイン(BTC)対円は反落し、直近2日間の上げ幅を掻き消した。米債務上限を巡る協議が難航し米国のデフォルトへの警戒感が強まる中、東京時間のこの日のBTC相場はアルトコイン主導で一段安を演じ、前日に回復したドル建てで27,000ドル水準(≒376万円)を割り込み、節目の370万円割れを試した。米市場ではこの日も債務上限問題への懸念が市場心理を支配し、国債利回りとドルの上昇が株価と金相場の重石となり、BTC相場はさらに一段安を演じ360万円台中盤まで押した。引け後のエヌビディアの好決算を受けて、BTCは今朝方に小幅に反発するも買いは続かず、ドル建てでは高値レンジの下抜けを窺う展開となっている。


今朝方に公開された5月米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、5月以降の追加利上げの有無に関して参加者の意見が割れていたことが明らかとなり、市場の反応は鈍かった。ただ、昨日も米債務上限を巡る協議に進展はなく、市場のセンチメントは悪化の一途をたどっている。こうしたなかで本日の米失業保険申請件数や国内総生産(GDP)成長率の改定値が強めに出れば、6月の利上げ観測も強まることが予想され、BTC相場には一層向かい風になると言える。BTCはドル建てで26,000ドル台(≒362.5万円)を死守しているが、本日は下値リスクに注意したい。相場が12日安値(25,878ドル≒360.8万円)を割り込めば、次の下値目途は一目雲下限や2月高値が密集する25,300ドル(≒352.7万円)周辺と見ている。



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bitbank Report 2023/05/25:BTC反落で高値圏からの下抜け試す 米指標上振れには要注意







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