様子見ムードが強まる市場 BTCは依然として方向感示せず
22日のビットコイン(BTC)対円は小幅に反発し、370万円を回復した。米債務上限問題に関する材料待ちとなるなか、東京時間のこの日のBTC相場は小さく下に往って来いを演じ底堅く推移すると、欧州時間には371万円周辺で揉み合いに終始した。米時間序盤には、セントルイス連銀のブラード総裁が、追加で2度の利上げが必要と発言し、BTC相場の上値を圧迫するも、寄付きの米株が上昇したことで一時は375万円まで上昇した。しかし、債務上限を巡りバイデン大統領と野党共和党の協議が迫るなか、米株はその後失速しBTC相場も連れて失速。この日の協議も合意には至らなかったが、マッカーシー(共)下院議長からは「生産的な議論だった」とのコメントがあった。


先週のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて、市場では利上げ停止期待が台頭し始めていたが、昨日のブラード総裁の発言により再び6月米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて不透明感が強まった。ただ、債務上限を巡る協議の行方を睨み、米国債も株価も様子見で落ち着いた値動きとなっており、引き続き債務上限問題が目先で最も重要な焦点となっている。マッカーシー氏以外にも、ケン・バック(共)下院議員から協議に関して「3週間前から悪い状況にいるとは思えない」との発言の他、「これまで同様に土壇場で上限引き上げの協定が結ばれるだろう」と楽観的な発言もあり、協議が前進している様子も窺え、BTC相場は本日も底堅い推移となるか。



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bitbank Report 2023/05/23:様子見ムードが強まる市場 BTCは依然として方向感示せず







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