BTCはCPI発表後に乱高下 ネットワークは徐々に安定へ
10日のビットコイン(BTC)対円は、不安定な動きのなかドル安円高が重石となり、五日続落した。4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、昨日のBTC相場は米時間まで始値周辺での揉み合いに終始した。米CPIは前年同月比で4.9%と市場予想の5%を下回り、BTCは初動で380万円を回復したものの、金(ゴールド)相場に利食いが入ったことや、米主要株価3指数がこの日の高値から下落、さらには大口BTC送金の誤報を受け、相場はロングの投げを伴い急反落を演じ、一時は364万円まで押した。その後は米株の反発を味方に下げ幅を縮小したが、終値でのプラス圏回復には失敗した。


市場はCPIが予想より悪化しなかったことを好感している模様だが、前年同月比で減速ペースは鈍化し、前月比では0.1%から0.4%に加速。コア指数からも著しい改善は見られず、6月の米公開市場委員会(FOMC)の手掛かりとしては今一つな内容だった。今夜はウォーラーFRB理事の発言を控えており、引き続き金利動向には注意したい。他方、ビットコインの送金手数料は二日連続で低下しネットワークの逼迫も徐々ではあるが改善している。昨日の日足は上下にヒゲの長い陰のコマと、テクニカル的には反転の可能性を示唆しており、本日も底堅い値動きが期待できるか。



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bitbank Report 2023/05/11:BTCはCPI発表後に乱高下 ネットワークは徐々に安定へ







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