BTCは久しぶりにジェットコースター 3万ドルからほぼ垂直落下
26日のビットコイン(BTC)対円は激しい動きとなるも、終値ベースでほぼ横ばい。前日に370万円近辺から380万円まで一段高となったBTCは、昨日の欧州時間に二段高を演じ、上値目途と指摘した28,800ドル(≒384.5万円)に到達すると、ジリ高で同水準からの上放れをうかがった。これと同時に無期限先物市場では資金調達率(fr)がマイナスに振れると、米銀行規制当局が米ファースト・リパブリック・バンクの格付けを引き下げることを検討していると報じられ、ショートスクイーズを伴い相場は400万円にタッチした。一方、ドル建てで30,000ドルとなる同水準でBTCは失速すると、指標の上振れで米株が弱含むなか、今朝方にはロングの投げを伴って急反落を演じ、結局、元いた水準で終値を付けた。


BTC相場は3月下旬のレンジで落ち着くと見ていたが、米金融不安や耐久財受注の上振れによる利上げ継続懸念など、様々な思惑が錯綜するなか昨日は理性を失ったかのような値動きとなった。結果的に底堅い推移となってはいるが、BTCは今月中旬に維持に失敗した30,000ドルでレジスタンスを確認した格好となっており、目先での同水準の回復はそう簡単ではないと見ている。金融不安はBTC相場に追い風だが、5月以降の利上げも可能性としては低いがゼロではなく、引き続き米経済指標の上振れには注意したい。3月の米個人消費支出(PCE)やFOMCがいよいよ迫ってきており、本日のBTCは上値が重くも底堅い推移を想定している。



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bitbank Report 2023/04/27:BTCは久しぶりにジェットコースター 3万ドルからほぼ垂直落下







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