BTCは全値戻しからの全値押し 先週ブレイクした抵抗線で下げ止まれるか?
19日のビットコイン(BTC)対円は、前日の上げ幅を超える急落を演じ、390万円台前半まで下落した。前日にドル建てで30,000ドル水準(≒403.9万円)を回復したBTCは、東京時間に406万円周辺で揉み合いに終始したが、3月の英消費者物価指数(CPI)が7ヶ月連続で10%を超える上昇率となると、世界的に国債利回りが上昇。BTCはこれに逆行する形で30,000ドル割れを試すと、欧州序盤にロングの投げを伴って397万円まで一気に急落した。米株市場はこの日も小動きで方向感に欠ける展開となり、その後のBTCは390万円台中盤で下げ止まったが、今朝方には、今月9日まで相場のレジスタンスとなっていたドル建てで21年安値の水準(28,800ドル≒388万円)を一時的に下回った。


昨日の下落でBTCは先週のブレイクアウト後の上げ幅を縮小したが、ドル建てではなんとか21年安値や一目均衡表の基準線を終値で死守した。米株市場が方向感に欠ける展開が続くなか、BTC相場は米国債利回りの動きに敏感になっていると指摘され、本日は米失業保険申請件数が手掛かりとなるか。市場の予想通り申請件数が前週から増加すれば、金利上昇にも歯止めが掛かり、BTCの支援材料となろう。また、BTCの先物市場では昨日、買い持ち(ロング)の解消が進み、資金調達率(fr)も中立水準に近づいた。相場は危うい水準まで押しているが、本日こそは底堅さを発揮するか。



PDFリンク
bitbank Report 2023/04/20:BTCは全値戻しからの全値押し 先週ブレイクした抵抗線で下げ止まれるか?







%2520(1).jpg&w=3840&q=70)

.jpg&w=3840&q=70)
