ビットコインのポートフォリオとは?組み方と注意点

ビットコインを保有するとき、「資産の何%程度にすればよいのか」「ビットコインだけを持つより複数の資産に分けた方がよいのか」と迷うことがあります。
こうした資産の組み合わせや割合を考えるときに重要になるのが、ポートフォリオという考え方です。
ビットコインは価格が大きく変動することがある資産です。
そのため、ビットコインだけを見るのではなく、現金などを含めた自分の資産全体でどの程度の割合を占めているのかを把握することが重要です。
この記事では、ビットコインのポートフォリオとは何か、配分を考えるときの基準、組み方、見直し方まで順番に解説します。
ビットコインのポートフォリオとは

ポートフォリオは保有資産の組み合わせと割合
ポートフォリオとは、簡単にいうと自分が保有している資産の組み合わせと、その構成割合です。
たとえば、預貯金、株式等、暗号資産など複数の資産を保有している場合、それらをまとめて資産全体として考えます。
その中でビットコインがどの程度を占めるのかを把握することで、ビットコインの値動きが資産全体へどれくらい影響するのかを確認しやすくなります。
アセットアロケーションと銘柄選びは分けて考える
ポートフォリオを考える際には、最初からどの暗号資産を選ぶかに注目しすぎないことも大切です。
先に考えたいのは、資産全体のうち、値動きの大きい資産をどの程度まで保有できるかという資産配分です。
資産のカテゴリーごとの配分を考えたうえで、その中にビットコインをどのように位置付けるかを考える方が、資産全体のリスクを把握しやすくなります。
ビットコインを含むポートフォリオを考える理由

一つの資産への集中による影響を把握できる
ビットコインのポートフォリオを考える主な目的は、値上がりを狙う銘柄を探すことではありません。
特定の資産へ偏りすぎていないか確認し、資産全体のリスクを把握することが重要です。
一つの資産に多くの資金を集中させると、その資産の価格変動が資産全体に与える影響も大きくなります。
資産全体の価格変動を管理しやすくなる
ポートフォリオを作成すると、それぞれの資産が資産全体に与える影響を確認しやすくなります。
ビットコイン単体の値動きではなく、資産全体の変動を見ることがポイントです。
暗号資産内の分散だけでは十分とは限らない
ビットコイン以外にも複数の暗号資産を持てば、それだけで十分な分散になるとは限りません。
複数銘柄を保有していても、同じ暗号資産市場の影響を受けて似た方向へ価格が動く場合があります。
そのため、現金などを含めた金融資産全体の中で、暗号資産が何%を占めているかを確認することが重要です。
ビットコインの割合はどう決める?

誰にでも当てはまる適正比率はない
「ビットコインはポートフォリオの何%にすればよいですか」という疑問を持つ方も多いでしょう。
ただし、すべての人に共通する適正比率はありません。
収入、保有資産、家計、投資期間、目的、許容できる損失額などが異なるためです。
まず生活資金と投資資金を分ける
ポートフォリオを考える前に確認したいのが、生活に必要な資金です。
日常生活費や近い将来使用する予定の資金と、価格変動を許容できる資金を同じように扱うと、相場が大きく動いた際に予定外の対応が必要になる可能性があります。
投資期間とリスク許容度から考える
次に考えるのが、どの程度の損失を許容できるかというリスク許容度です。
重要なのは、期待できる利益ではなく、大きく値下がりした場合でも保有方針を冷静に判断できる範囲かという視点です。
金額ではなく資産全体に占める割合を見る
ポートフォリオ管理では、保有金額よりも割合を確認することが役立ちます。
ビットコイン比率は、基本的にはビットコイン評価額を対象とする資産総額で割って把握します。
ただし、どこまでを資産総額に含めるかを統一することが大切です。
ビットコインのポートフォリオを組む5つの手順

1. 保有資産を一覧にする
最初に、自分が保有している金融資産を一覧にします。
複数の口座やウォレットに分かれている場合でも、できるだけ全体を把握することが重要です。
2. 資産ごとの比率を計算する
次に、それぞれの資産が全体の何%を占めているか計算します。
現金等、その他の投資資産、ビットコイン、その他の暗号資産などの割合を並べると、偏りを確認しやすくなります。
3. 許容できる値下がり幅を考える
ポートフォリオを考える際は、値上がりしたケースだけでなく値下がりしたケースも考えておきます。
これは実際の値動きを予測するためではなく、自分のリスク許容度を確認するための作業です。
4. 目標とする配分を設定する
現在の配分とリスク許容度を確認したら、自分なりの目標配分を考えます。
ここでも他の人が何%にしているかではなく、投資目的、投資期間、必要資金、収入の安定性、許容できる損失などを基準にすることが重要です。
5. 定期的にリバランスを検討する
資産価格が変動すると、当初設定したポートフォリオの割合も変わります。
このように変化した配分を目標と比較し、必要に応じて見直す考え方をリバランスといいます。
ポートフォリオ管理で注意したいポイント

銘柄を増やすだけでは分散にならない場合がある
分散というと、たくさんの銘柄を持つことと考えがちですが、重要なのは銘柄数ではありません。
同じ要因で似た値動きをする資産を複数持っていても、資産全体として十分にリスクが分散されない場合があります。
値上がりによる配分の偏りにも注意する
ポートフォリオが偏るのは、追加購入した場合だけではありません。
一つの資産が大きく値上がりすると、その資産がポートフォリオに占める割合も自然に上昇します。
短期の値動きだけで頻繁に変更しない
価格が大きく動くたびにポートフォリオを変更すると、最初に設定した目的や方針が曖昧になる可能性があります。
一定期間ごとに確認する、目標配分から一定以上ずれたら確認するなど、あらかじめ見直しの基準を決めておくと整理しやすくなります。
税務と取引履歴も管理する
ポートフォリオ調整で暗号資産を売却したり使用したりすると、税務上の損益が発生する場合があります。
そのため、取得数量、取得価額、売却数量、売却価額、取引日時、手数料などの記録も合わせて管理しておくと確認しやすくなります。
セキュリティリスクも考慮する
暗号資産では価格変動だけでなく、管理上のセキュリティリスクにも注意が必要です。
ポートフォリオ管理では、何を何%持つかだけでなく、どのように安全に管理するかまで含めて考える必要があります。
ビットコインのポートフォリオは定期的に見直そう

比率と目的がずれていないか確認する
ビットコインを含むポートフォリオでは、資産の価格が変動するため、当初決めた割合がそのまま続くとは限りません。
重要なのは、毎日の価格変動に反応することではなく、現在のポートフォリオが自分の目的やリスク許容度から外れていないかを定期的に確認することです。
大きな価格変動時ほど資産全体を見る
ビットコインの価格が大きく動くと、その値動きばかりに注目してしまいがちです。
しかし、ポートフォリオ管理で見るべきなのは資産全体です。
ビットコインが何%動いたかだけではなく、自分の資産全体がどのような状態になったかを確認しましょう。
自分の判断基準を事前に決めておく
ビットコインのポートフォリオ管理で特に重要なのは、自分なりの判断基準を事前に作っておくことです。
まず現在の資産を一覧化し、ビットコインが資産全体の何%を占めているのか確認することから始めるとよいでしょう。
そのうえで生活資金、投資期間、リスク許容度を整理し、自分の目的と現在の配分が一致しているかを定期的に確認することが、ポートフォリオ管理の基本です。












