利用規約

本規約(以下「本個別規約」といいます。)は、ビットバンク株式会社(以下「当社」といいます。)が提供する暗号資産の消費貸借に関するサービスである「暗号資産を貸して増やす」(以下「本個別サービス」といいます。)の利用条件を定めるものです。本個別サービスを利用される前に、本個別規約を必ずお読みください。

第1条 目的および適用

  • 本個別規約は、ユーザーが本個別サービスを利用する場合における、当社とユーザーとの間の本個別サービスに関する権利義務を定めることを目的とし、当社とユーザーとの間の本個別サービスに関わる一切の関係に適用されます。
  • ユーザーが本個別サービスを利用する場合、利用規約およびその他の個別規約等(利用規約を以下「基本規約」といい、基本規約およびその他の個別規約等(ただし、本個別規約を除きます。)を総称して「基本規約等」といいます。)に加え、本個別規約および別に定める本個別サービスにかかる取引ルール(以下「本取引ルール」といいます。)にあらかじめ同意していただく必要があります。
  • 本個別規約の定めが基本規約等の定めと矛盾または抵触する場合、本個別規約の定めが基本規約等に優先して適用され、本個別規約に定めがない場合は、基本規約等の定め(ただし、暗号資産交換業に関してのみ適用される定めを除きます。)が適用されます。

第2条 定義

本個別規約において使用する用語は、本個別規約において別段の定めがある場合および文脈上別の意味を有することが明らかである場合を除き、基本規約において定義された意味と同一の意味を有するものとします。

第3条 本個別サービスの利用にあたっての同意事項

本個別サービスの利用を希望するユーザーは、本個別サービスに関する以下の各号に記載する事項をあらかじめ確認し、その内容を理解しかつ許容することができる場合に限り、ご自身の責任と判断において本個別サービスの利用を行うものとします。

  • 本個別サービスは、預金または預金に類似する商品ではなく、預金保険の対象外であること。
  • 暗号資産の価格は常に変動しているため、ユーザーが本個別サービスの利用により貸し出した暗号資産も常に価格変動するリスクがあるとともに、貸出しが行われた時点よりも暗号資産の価格が下落することにより、ユーザーに損失が生じるおそれがあること。
  • 本個別サービスは、ユーザーが、当社に対し、個別契約(以下に定義されます。)に基づき、当該ユーザーが保有する対象暗号資産を貸付け、当社がこれを借り受ける取引であること(個別契約にかかる暗号資産を、以下「貸借暗号資産」といいます。)。
  • 当社による本サービスの提供は、法第2条第7項各号に掲げる行為(暗号資産交換業)には該当しないこと。
  • 貸借暗号資産は、当社において、法第63条の11(利用者財産の管理)第2項に規定される管理の対象とはならず、ユーザーは、当社に対し、法第63条の19の2(対象暗号資産の弁済)第1項に規定される権利を有していないこと。
  • ユーザーは、原則として、個別契約の契約期間(以下に定義されます。)中、個別契約の中途解約を行うことができず、貸借暗号資産を処分することができないこと。例外的にユーザーによる中途解約が行われる場合、個別契約に基づく利用料が付されず、かつユーザーは当社に対し解約手数料を支払う必要があること。
  • 当社が破たんした場合、貸借暗号資産の移転の仕組みが破たんした場合等、ユーザーに対し、貸借暗号資産が返却されないリスクがあること。

第4条 本個別サービスをご利用いただけるユーザー

以下の各号の要件をすべて満たすユーザーが、本個別サービスの利用を行うことができます。

  • 基本規約に基づくユーザー登録が有効であること。
  • 基本規約に基づく本サービスの利用の全部もしくは一部が停止されておらず、かつ当社と当該ユーザーとの間の本サービスにかかる契約が解除されていないこと。
  • 本個別規約、本取引ルールの内容に同意していること。
  • 当社において、本個別サービス利用のために必要となる取引口座(以下「貸借用口座」といいます。)を開設済みであり、貸借用口座が有効であること。

第5条 本個別サービスの利用方法

  • 当社は、本個別サービスの利用にあたっての各種条件および方法等を別に定めるものとし、ユーザーは、これらに従うものとします。
  • 当社は、ユーザーに対し、当該ユーザー専用画面内で、貸借暗号資産の残高、支払われる予定の利用料、本個別サービスの利用履歴等の情報を提供するものとします。
  • 当社は、相場の急変、システム異常、法改正等のやむを得ない事由があるときは、当社の判断にて、本個別サービスの提供を停止することがあります。

第6条 本個別サービスにかかる取引条件、手数料

  • 当社は、本取引ルールにおいて、あらかじめ、各個別契約に適用される、貸借期間、本個別サービスの対象となる暗号資産の種別および数量、利用料に関する基準等を定めるものとします。
  • 本個別サービス利用に関し、ユーザーが、当社に対し支払う手数料等はありません。ただし、ユーザーが、個別契約を中途解約する場合を除きます。

第7条 本個別サービスにかかる契約の成立、ハードフォーク等

  • ユーザーが、当社に対し、当社所定の方法にて、本個別サービスの利用を申込み、当社が当該申込みを承諾し、かつ当該ユーザーから当社に対する貸借暗号資産の引渡し(以下「引渡し」といいます。)が完了した時点(以下「引渡し時」といいます。)において、本取引ルールに規定された条件等に基づき、当該ユーザーと当社との間で、引渡し時から個別契約の期間満了日までの間を契約期間とし、当該期間満了日の翌日から起算して5営業日以内の日(以下「返還日」といいます。)を貸借暗号資産の返還日とする、当該申込みに関する個別契約(以下「個別契約」といいます。)が成立するものとし、個別契約の定めに従い、当該ユーザーは、当社に対し、貸借暗号資産を貸付け、当社はこれを借受けます。
  • 個別契約が成立した場合、ユーザーは、当該契約を取り消しまたは変更することはできません。ただし、システムトラブル(提携企業におけるシステムトラブルを含みます。)や貸借暗号資産に関するプロトコルの瑕疵等に起因し、個別契約を遂行できないやむを得ない事情が発生したと当社が判断した場合を除きます。
  • 個別契約の契約期間中に、貸借暗号資産を対象とするハードフォーク、エアドロップその他これに類する事象(以下「ハードフォーク等」と総称します。)が発生した場合であっても、ユーザーは、当社に対し、ハードフォーク等に起因して生じた新たな暗号資産の付与およびその取扱いを含む何らの請求をすることはできないものとします。

第8条 貸借暗号資産の引渡し方法

ユーザーから当社に対する貸借暗号資産の引渡しは、当社が、貸借対象暗号資産と同種かつ同量の暗号資産を、ユーザーの取引口座から、当該ユーザーの貸借用口座に移管し、その残高を反映させる方法により行われるものとします。

第9条 貸借暗号資産の返還方法

当社からユーザーに対する個別契約にかかる貸借暗号資産の返還は、返還日に、ユーザーの貸借用口座から貸借暗号資産の残高を差し引いたうえで、貸借暗号資産と同種かつ同量の暗号資産を当該ユーザーの取引口座に送付し、その残高を反映させる方法により行われます。

第10条 利用料の支払い方法

  • 当社は、ユーザーに対し、個別契約に基づく利用料として、本取引ルールおよび次項に従って算出された利用料(利用料には消費税相当額が含まれます。)を、第9条に基づく貸借暗号資産の返還とは別に、返還日にお支払いします。
  • 個別契約に基づく利用料の算定期間(以下「利用料算定期間」といいます。)は、引渡しがあった日が属する月の翌月1日から起算して1年を経過する日までとします。
  • 個別契約が中途にて終了する場合(ただし、第13条(当社による中途解約)第1項に基づき当社による中途解約が行われた場合を除きます。)、当社は、ユーザーに対し、利用料を支払うことを要しないものとし、ユーザーは当該取扱いについてあらかじめ同意するものとします。

第11条 譲渡、担保設定等の禁止

ユーザーは、本個別規約もしくは個別契約に基づく法的地位または権利義務を第三者に譲渡、貸与、担保設定等することはできません。

第12条 ユーザーによる中途解約

  • ユーザーは、原則として、個別契約をその期間満了前に解約することはできません。ただし、ユーザーの死亡、倒産手続開始の決定その他やむを得ない事由があると当社が認めた場合を除きます。
  • 前項但書きが適用される場合、当社は、当該解約を認めた日の翌日から起算して5営業日以内に、当社所定の解約手数料(解約手数料には消費税相当額が含まれます。)を控除のうえ、かつ、個別契約に基づく利用料を付さずに、第9条の定めに従って、当該ユーザー等(その相続人等を含みます。)に対し、貸借暗号資産の返還を行うものとします。

第13条 当社による中途解約

  • 当社は、ユーザーとの間の個別契約を、いつでも、期間満了前に解約すること(以下「当社による中途解約」といいます。)ができるものとし、当社による中途解約の申出が行われた日(以下「当社解約申出日」といいます。)から5営業日以内に、本個別規約第9条の定めに従って、貸借暗号資産の返還を行うものとします。
  • 当社による中途解約が行われる場合における利用料に関し、当社は、当社解約申出日の区分に応じて、以下各号に掲げるとおりの取扱いを行うものとし、ユーザーは当該取扱いについてあらかじめ異議なく同意するものとします。
    • 当社解約申出日が利用料算定期間の開始日以降の日である場合 貸借暗号資産の返還とは別に、当該個別契約の利用料算定期間開始日から、当社解約申出日までの間の実日数に応じた利用料(以下「日割利用料」といいます。)の支払いが行われます。
    • 当社解約申出日が利用料算定期間の開始日より前の日である場合 貸借暗号資産の返還のみが行われ、日割利用料の支払いは行われません。
  • 次条(基本規約に基づく利用停止、強制解約等)が適用される場合、本条の適用はなく、次条に基づいた取扱いが行われるものとします。

第14条 基本規約に基づく利用停止、強制解約等

  • 当社が、基本規約の定めに基づき、ユーザーによる本サービスの利用の全部もしくは一部を停止した場合、当該ユーザーによる本個別サービスの利用についても同様の措置を講ずる場合があります。
  • 当社が、基本契約の定めに基づき、ユーザーについてのユーザー登録を取消すとともに当該ユーザーとの間の本サービスにかかる契約を解除する場合、当社と当該ユーザーとの間の本個別サービスにかかる個別契約も同様に解除されます。この場合、当社は、ユーザーによる中途解約が行われた場合と同様に取扱うものとし、当該ユーザーに対し、当社所定の解約手数料を控除のうえ、かつ個別契約に基づく利用料を付さずに、貸借暗号資産を返還するものとします。
  • ユーザーは、前項に基づく個別契約の強制解約が行われたことにより損害を生じた場合であっても、当社に対し何らの損害の賠償を請求することはできず、一方で、当社に損害が生じた場合、これを賠償しなければなりません。

第15条 本個別サービスの中止、中断、変更または終了等

  • 当社は、本個別サービスの保守、点検等のためもしくは天災、通信回線の故障その他のやむを得ない事情により、本個別サービスの一部もしくは全部を中止または中断することがあり、ユーザーはこれを了承するものとします。当社は、当該中止または中断により生じたユーザーの損害を賠償する責任を一切負わないものとします。
  • 当社は、社会情勢の変化、法令の改廃その他当社の都合により、本Webサイトにて事前に告知を行ったうえで、本個別サービスの一部もしくは全部を変更しまたはその提供を終了する場合があります。

第16条 本個別規約の変更

  • 当社は、民法548条の4の定型約款の変更の規定に基づき、本個別規約の条項を変更すること(以下「本変更」といいます。)ができます。
  • 本変更を行う場合、当社は、本変更の内容および本変更の効力発生時期を本Webサイトへの掲示による公表その他相当の方法で周知し、当該効力発生時期をもって本変更が行われた本個別規約の各条項が適用されます。
  • ユーザーが、本規約の変更に同意しない場合、いつでも本サービスから退会することができますが、これに伴い当社に対して何ら請求を行うことはできないものとします。

改訂日:2021年2月1日
貸借期間および利用料算定期間について、趣旨を明確化するために必要な修正を実施。ハードフォーク等が生じた場合に関する取扱いを明記。

改訂日:2020年11月1日
2020年10月5日に行った利用規約の全面改訂に伴い、本個別規約についても、わかりやすい表現とすることを目的とし、表現および構成等の全面的な見直しを実施。あわせて、貸借暗号資産の種類追加に伴う必要な修正を実施。

改訂日:2020年4月24日
本個別サービスに関する法的性質に関する記載の追加

制定日:2018年5月25日