Bitcoin SegWit2xハードフォークに対するビットバンクの対応方針について

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平素はbitbankをご利用いただきありがとうございます。

11月16日に予定されているBitcoin SegWit2Xハードフォーク(以下、当該ハードフォークをSegWit2x HF)による分岐の可能性について、「bitbank(https://bitbank.cc )」は、お客様資産の保全を最優先に熟慮した結果、以下のとおり対応をいたしますのでお知らせします。

対応について

SegWit2x HFによりブロックチェーンの分岐が発生した場合、お客様が分岐時点でbitbank上の口座に保有しているBTCと同数のコインを付与します。付与においてはBitcoin Cash時の対応と同様に、新コインの売買と預入・引出の提供も行います。また、新コインに関しても、全ペア手数料無料キャンペーンの対象となります。

  • お客様の資産は、すべて弊社が責任を持って保全致します。
  • 分岐が発生した場合、分岐時点のお客様のBTCの保有数量に対応する同数の分岐したコインをお客様口座に付与します。
  • 付与を行う場合、原則として分岐したコインの売買と預入・引出が可能となります。

尚、当社は次に掲げる事項などに該当する場合、付与を行わないことがあります。

  • プロトコルに脆弱性があり、不正にトランザクションを送信できるなどのバックドアが含まれる場合
  • 反社会的勢力との関わりがあるか、反社会的行為に携わっている場合
  • 分岐後に当該仮想通貨が継続的にマイニングされず、ブロックチェーンの継続性に疑義が生じる場合
  • その他、当社の裁量により、取り扱いが困難であると判断した場合

当社は、本HFに関して日本仮想通貨事業者協会(JCBA)と情報交換を行っており、また売買の提供に関して、取り扱い仮想通貨としての申請を進めております。

分岐前後における預入・引出の停止について

お客様資産の保全を目的とし、分岐発生予定日時の直前に、BTCの預入と引出を一時的に停止いたします。詳細な停止日時については追ってお知らせします。

付与の日時について

上記に掲げる事項の検討を行うため、付与の日時に関しては現時点において未定としています。

SegWit2x HFについて

SegWit2xは、2017年3月31日にビットコインメーリングリスト上でSergio Demian Lernerにより提案された「Segwit2Mb」のアイデアを元にしています。デジタルカレンシーグループが、マイナーや事業者など21ヶ国56社の合意を取り付け5月23日に発表したニューヨーク・アグリーメントにより推進されています(参考リンク)。

BIP-Draft: segwit2x
GitHub: github.com/btc1

SegWit2xは、SegWitの導入とブロックサイズの2MBへの引き上げ(SegWit+2x)を行うという内容で、ブロック番号#494784(11月16日0時前後)にブロックサイズを最大2MBとするためのハードフォークが実行されると予想されています。

btc1クライアントは後方互換性のないハードフォークを実行するためBitcoin Coreクライアントと接続されることはなく、btc1クライアントによって生成されたブロックがBitcoin Coreクライアントで検知されることもありません。そのため、SegWit2x HFが発生する場合、ブロックチェーンが分岐することになります。

SegWit2x HFにより発生する新コインの呼称について

SegWit2x HFのティッカー・シンボルは正式に決定されておらず、また分岐を前提としない、リプレイ攻撃保護のないHFであるため、どちらを「BTC」とするかの対応は業界内でも分かれています。

当社はお客様の混乱を最小限に抑えるため、当初において、Bitcoin Coreクライアントで稼働する元々のブロックチェーンを「BTC/Bitcoin」とし、SegWit2x HFの参照実装クライアントで稼働するブロックチェーンを「B2X/Bitcoin SegWit2x」と呼称することにしました。

ただしBTCの元々のブロックチェーンが破棄されるか、その他の理由により「B2X」と呼称することに問題が生じる可能性があると当社が判断した場合においては、将来的に呼称を変更する場合がございます。

お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。